「物流の2024年问题」の课题はドライバーの残业だけではない
- 全日本トラック协会
- 役员待遇企画部长
- 星野 治彦
「物流の2024年问题」とは
2018年6月に働き方改革関连法が成立し、2019年4月より大公司から顺次、改正労働基準法の时间外労働の上限规制が适用されることになった。これにより、月の残业时间は原则45时间、年360时间以内に抑えることが求められている。ただ、トラックドライバーなど、自动车の运転业务に関しては、5年间の犹予期间が与えられ、2024年4月から适用が开始される。
2024年4月からは、年间の时间外労働は960时间までとなり、输送量の低下により経済活动や国民生活への影响が悬念されており、これがいわゆる「物流の2024年问题」と言われている。
狈搁滨は「物流の2024年问题」の影响について、2023年1月の狈搁滨メディアフォーラムにおいて、今のままでは2030年には2015年比で全国の约35%の荷物が运べなくなり、东北、四国といった地方部ではその割合が40%を超える悬念があるというレポートを発表した。()。
それでは、2024年問題に対して、どういった対応をすべきなのか、全日本トラック协会 役员待遇企画部长 星野 治彦(ほしの はるひこ)氏に話を聞いた。同協会には、緑ナンバーの営業用トラック約6万3000台のうち、約8割が加盟しているという。
前提として、运赁?料金の适正化が必要

全日本トラック协会 役员待遇企画部长 星野 治彦氏
まず、星野氏に、960时间に上限が设定されたことに対する见解を闻いた。
星野氏:一般労働者の上限は、特别な场合でも720时间になっていて、本来であれば、そこに合わせるべきなのかもしれません。ただ、业界の状况を考えれば、いきなり720时间にすると、影响が大きいため犹予期间が与えられました。当协会が昨年行ったアンケート调査では、3割近くの事业者が、960时间を超えているドライバーが存在すると回答しました。残业时间は、トラック事业者の努力で减るものではなく、荷主やその先の消费者の理解がなければ、减らせるものではないと思います。
星野氏が语る荷主や消费者の理解というのは、运赁や労働环境の改善に対するものだ。
星野氏:时间外労働が减れば、ドライバーの赁金が下がってくるので、そこを気にするドライバーは非常に多いです。これを解决するためには、昨今の物価高を考えれば时间外労働を减らしても、今の赁金水準よりも増えるようにしていかなければならないと思っています。そのためには、运赁を相当上げていかなければなりませんが、ハードルは高いと思います。ただ、これをやらないと、ドライバーの确保が益々难しくなります。
「物流の2024年问题」については、荷主の理解は少しずつ広がっているが、消费者の理解は进んでいないと星野氏は语る。
星野氏:一般の消费者と物流の接点は、引越しと宅配くらいだと思います。消费者は、公司间输送のことはわからないと思います。荷主も消费者も、実际に荷物が届かないという状况になったときに、はじめて2024年问题を意识すると思います。2024年问题という言叶があっても、特に一般消费者は自分たちには関係ないと思っている人が多いと思います。
运送业务の无駄は待ち时间と手荷役
2024年问题を解决するためには、运送の効率化も必要だが、星野氏によれば、运送业务における一番の无駄は、荷物の积み下ろしのための待ち时间と手荷役(ドライバーが手作业で荷物の积み下ろしする作业に要する时间)だという。
同协会の会员の中には、この2つの课题解决に取り组み、成果を挙げた公司もある。
茨城県のトラック事业者では、大手加工食品メーカーが製造する食品をスーパーやコンビニなどの物流拠点や问屋などに配送する业务を行っている。同社は、出荷作业の待机时间が长くなっていたことから、出荷オーダー日の変更に取り组んだ。
以前は、荷主からの出荷オーダーが入ってくるのは配送前日であっため、自社仓库での出荷準备を行うことができず、拘束时间が长くなっていたことが问题となっていた。また、オーダー确定后に配车を行うため、出荷量によっては、车両の积载効率が悪くなることもあったという。
そこで同社は、荷主の协力を得て、出荷オーダー日を配送前日から配送前々日の午后に変更した。これにより、积み込み开始时刻が前倒しできるとともに、フォークリフト作业员、ドライバーともにオーダー确定までの待机时间がなくなり、双方の労働时间短缩に大きく贡献したという。
また、待ち时间の短缩には、トラック予约受付システムの活用も有効だとされている。トラック予约受付システムは、トラック侧が物流施设への到着时刻等を事前に予约。物流施设侧はトラックと货物の入出荷情报を事前照合するとともに、予め作业準备することでトラックの待机时间削减と物流施设侧の作业効率アップの両立を図るものだ。
ただ、星野氏は、トラック予约受付システムは、运用を正しく行わないと、却って効率を悪くすると指摘した。
星野氏:渋滞などで、その时间に行けるかどうかわからなくても、早めに予约だけ入れておくドライバーもいます。到着时间変更による予约の変更もせず、そのままにしてしまうドライバーが多ければ、他のドライバーの予约ができなくなります。せっかくのシステムも适正に管理を行わなければ、その効果が発挥されません。
手荷役の无駄を解决するパレット化
前述の事业者では、工场出荷商品のパレット化により、积込み、荷卸しの时间短缩も进めた。以前はバラ积み?バラ卸しが主体だったため积み込みや荷卸しに、トラック1台当たり约2~3时间を要していた。また、工场出荷製品のパレット化以降も近距离の小口输送においてはバラ积み?バラ卸しが多く残っていた。そこで、段阶的にパレット化を进め、荷役作业时间を短缩した。
さらに、パレットを一度に最大4枚运ぶことのできる2枚差しフォークリフトを导入。これにより、积卸しにかかる时间がトラック1台当たり20~30分ほどで済むようになったという。
星野氏は、パレット化によって荷役作业时间は短缩されるが、导入の课题は料金负担の影响も大きいと指摘した。
星野氏:パレット化は何十年も前から言われていますが、十分に普及したとは言えません。原因の一つは谁が费用を负担するのかということです。基本的には、発荷主が负担していますが、适切に回収できなければ、パレットは流通过程の中で纷失することもあるので、それを谁が弁偿するのかという课题もあります。また、パレットの普及を図るためには标準的なサイズを决めていかなければなりません。国は1100×1100尘尘のパレットを标準に定めていますが、仓库内で使用しているパレットが违うサイズだと、结局积み替えなければいけないという问题が発生します。
最后に星野氏は、「物流の2024年问题」の解决には、国の「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づく施策を実行していくことが必要だと述べた。
星野氏:燃料も、车両も、タイヤも値上がりしているので、その価格転嫁を进めなければなりません。960时间を守ればいいということではなく、両方合わせて考えていかなければいけません。政府と连携し、物流の2024年问题を社会全体で意识してもらうことが必要だと思います。
物流の効率化には滨罢活用が有効
上部で、トラック予约受付システムを绍介したが、物流の効率化に向けては、滨罢の活用が必要だ。国土交通省も、総合物流施策大纲(2021年度~2025年度)の中でも、サプライチェーン全体の最适化を见据えたデジタル化が必要だとしている。
全日本トラック协会も「トラック運送業界の働き方改革実現に向けたアクションプラン」を2018年の12月に作成しており、その中で、適切な運行支援には、デジタルタコグラフ(デジタコ)、ETC2.0、IT点呼、トラック予約受付システム、ITを活用した運輸統合管理システムなどの活用が効果的だと述べている。
デジタコは速度、距离、时间を记録するだけでなく、运転日报?稼働実绩等の帐票の自动作成も行えるため、労务管理を効率化する。滨罢点呼では、テレビ电话のような仕组みを用いて、点呼に伴う移动の无駄を省くことや、同业他社と共同化?アウトソーシング化も可能だ。
ETC 2.0を活用した「ETC2.0 車両運行管理支援サービス」では、車両の走行位置やブレーキなどの情報が把握できるため、到着予定時刻の予測、渋滞回避、ヒヤリハットの場所の特定を行うことができる。
运输统合管理システムは、デジタコを会计システムや给与システムと连携させることができ、业务処理の漏れ防止や経営管理の强化に役立つという。
ただ、これらの滨罢ツールの导入は、一部の大手公司にとどまっており、今后、広く普及させる必要がある。
物流の2024年问题の解决には、适正な运送费用の実现とともに、滨罢活用がポイントになるだろう。
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